逆境を越えて効率化へ:三協の自動化ストーリー

逆境を越えて効率化へ:三協の自動化ストーリー

株式会社三協は、令和元年に工場火災で施設が全焼するという大きな困難に直面しました。しかし、この逆境を乗り越え、再建を果たした同社は、さらなる効率化と自動化を推進し、新しい挑戦に挑んでいます。

全自動包装機「SS-001C」の導入

三協は2023年11月、全自動包装機「SS-001C」を導入。これにより、包装作業の合理化が大幅に進みました。以前は手動包装機で5〜6時間を要していた作業が、わずか1時間余りで完了するようになり、作業効率が劇的に向上しました​​。

この機械は、袋詰めから脱気、シール、カットまでを完全自動で行うもので、異なるサイズの商品にも対応可能です。また、脱気機能により包装された商品はコンパクトに仕上がり、衛生的かつ見た目も美しい仕上がりが特徴です​。

自動化がもたらす価値

自動化により、以下のような多くのメリットが生まれました:

  • 省人省力化:作業者数が大幅に削減され、空いた時間を他の作業に充てられるようになりました。
  • 衛生管理の向上:商品が外気や人の手に触れることなく包装されるため、異物混入を防ぎつつ、より衛生的なリネンを提供可能に。
  • コスト削減:脱気包装により、運搬時の荷崩れ防止と積載効率の向上が図られました​。

今まで5~6時間要した作業が約1時間で完了するなど、時間の効率アップにもつながっています。
また、機械が作業するので人員も減らすことができ、他の作業に人員を配置することができます。

三協の取り組みは、困難を乗り越えた先にある成長の可能性を示しています。火災という未曾有の危機に直面しながらも、単なる再建にとどまらず、自動化を通じて省力化と効率化を追求し、さらに衛生面やコスト削減といった新たな価値を生み出しました。

また、三協が見据える未来には、さらなる事業拡大や新技術の導入が含まれており、単に現在の効率を高めるだけでなく、次のステージへの進化を目指しています。